12.FXは危険な投資なのか?
最近、某週刊誌では毎週のようにFXの特集が組まれ、庶民が一攫千金を得るための手段としてFXが紹介されています。
これを見て、気楽に始められそうだし、メディアでも取り上げられているからと、FX投資を始める初心者の人もいると思います。
だからといって、FXは決して簡単に儲かる投資ではありません。
外為市場は常にプロ同士がしのぎを削る戦場なのです。
また、FX投資にはFX特有の危険性やデメリットがあることも事実です。
そのことを十分に理解してから、FX投資を始めましょう。
ただ、必要以上に怖がる必要はありません。
最近のFXの仕組みはかなり整備されてきており、FX投資自体の危険性よりも、むしろ投資家自身が自制心を失うことの方がよほどリスキーだと思います。
以前は、業者から突然連絡がきて『保証金が無くなったので今すぐ追加入金をしてください。』と言われ、実は証拠金がまだあるにもかかわらず入金を迫られたり、あるいは保証金を超える損失が出るまで業者が連絡から連絡がこないといったケースがあり、想定外の損失を蒙るような事例があったようです。
しかし今は、ほとんどのFX会社でロスカットという仕組みがあり、自分の投資した金額以上の損をする可能性はまずありません。
ロスカットとは、例えば、資産の時価総額が当初資産の50%を下回った場合には強制的に顧客のポジションを精算するといったFX会社による顧客の資産を保護する仕組みを言います。
例外的に追加で保証金を求められるケースとしては、
①FX会社のシステムが何らかの原因でダウンしている間に相場が大幅に変動して、システムが復旧したときには、保証金を超える損失が出てしまったという場合
②ポジションをホールドした状態で週末を迎え、週末に突発的なイベントや事件が起こり、週明けの寄付で大幅に相場が逆行した場合
があります。
ただ、②に関しては週末はポジションを持ち越さないというルールを設定することで避けられるリスクですので、実際には①のFX会社のシステムダウンによる決済不能というのが最大のリスクだと考えられます。
こればかりは、万一発生した場合には避けられません。
そのためにも、1つのFX会社にすべての資産を預けるのではなく、必ず複数のFX会社に分散することを改めてお勧めする次第です。
その他、自分のミスで資産を失う例として、次のようなものがあります。
①資金の信託保全ができていない業者で取引していたところ、業者が破綻してしまい、預けた資金が1円も返ってこなかった
②チャートを眺めていて急な変動に狼狽し、自分でも想定していなかったような注文をしてしまい、結果損失を出してしまった
③手持ち資金に比べて過大なポジションを持ちすぎてマージンコールや強制ロスカットされ資金を失った
④取引画面で買いから入るところを操作方法を間違えて売りから入ってしまい、損失を出してしまった
⑤ヤマを張って大きくポジションを持ったが、思惑とは全く逆の方向に動き損失を出した
ただ、これらはすべて自らのミスであり、他の投資でも在りえるものであります。
唯一①に関してはFX会社のリスクとも言えますが、これは以前にも書きましたが、FX会社を慎重に選ぶことで、絶対ではありませんが、かなりの確率で避けることができます。
⇒ FX会社の正しい選び方 を参照ください。
ここまでご覧いただいてお分かりいただけるように、確かにFXトレード自体が危険な面もありますが、それよりも自分自身のミスの方がよほど大きなリスクをはらんでいます。
皆さんも実際に取引をする際には、本稿でご紹介したような(私自身が犯してしまった・・・)初歩的なミスはしないように気をつけていただき、またくれぐれも複数のFX会社に資金分散をすることを忘れずにトレードしていただきたいと思います。
15以上のFX会社に口座開設している管理人のメイン口座です。
詳しくは、FX会社の正しい選び方 のページをご覧ください。
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【ご注意】
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