15.スワップ金利の差でFX会社を選ぶべきか
高金利通貨を買って低金利通貨を売ると、毎日得られるのがスワップ金利です。
スワップ金利の額はFX会社によって異なっており、できるだけ金利の高いFX会社を選んだほうがよいのは間違いありません。
各社の宣伝を見ても、スワップ金利の高さを強調する会社が多くあります。
しかし、私は以前の記事(FX会社の正しい選び方)で、FX会社を選ぶ基準にスワップ金利の多寡を挙げませんでした。
それはなぜかを以下にご説明したいと思います。
ここでは米ドルを10万ドル購入(円売り)した場合で考えてみましょう。
2008年6月初旬時点での、主要各社の1日当たりのスワップ金利は以下のとおりです。
セントラル短資オンライントレード・・・590円(業界最高水準)
外為どっとコム・・・・・・・・・・・・570円
MJFX・・・・・・・・・・・・・・・500円
トレーダーズ証券・・・・・・・・・・・470円
一方、各社のスプレッドは以下のとおりです。
セントラル短資オンライントレード・・・4(4,000円)
外為どっとコム・・・・・・・・・・・・4(4,000円)
MJFX・・・・・・・・・・・・・・・1(1,000円)
トレーダーズ証券・・・・・・・・・・・2(2,000円)
スワップの最も高いセントラル短資とスプレッドの最も狭いMJFXで比較してみましょう。
両者の1日当たりのスワップはセントラル短資が90円有利です。
一方スプレッドでは、逆にMJFXの方が3,000円有利になります。
つまり、セントラル短資のスワップでMJFXのスプレッド分を取り返すには、3000÷90=34日分のスワップ金利が必要です。
一ヶ月以上ホールドして、ようやく手数料の不利を補える計算になるわけです。
以上をまとめると、
・一回の取引で一ヶ月以上ホールドする中長期投資派=セントラル短資
・それ以上の頻度でトレードする短中期投資派 =MJFX
を選択すべきということになります。
私の場合、少なくとも週に一回以上はトレードをするため、FX会社を選ぶ基準としては、スワップ金利の多寡はほとんど関係なくなります。
おそらく、大半の個人投資家の方も一ヶ月に一度以上は取引をするのではないでしょうか。
その場合、スワップ金利の差ではなく、スプレッドの差でFX会社を選ぶべきというのが今回の結論です。
最後に、誤解していただきたくないのですが、私はスワップ金利自体にあまり意味がないと言っている訳ではありません。
繰り返しになりますが、FX会社ごとのスワップ金利の差は実質的には非常に微々たるもので、スワップ金利の差でFX会社を選ぶ必要はない、ということをお伝えしたかったのです。
皆さんのFX会社選びのご参考にしていただければ幸いです。
15以上のFX会社に口座開設している管理人のメイン口座です。
詳しくは、FX会社の正しい選び方 のページをご覧ください。
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