9.トレードルールを設定しよう

 

FXはリスク性向の高いトレードであり、ハイリスク・ハイリターンの典型といえる投資です。

一般に投資手法は、自分の感性によって投資判断をする裁量取引と、あるルールに従って機械的トレードをするシステムトレードに分けられます。

 

断言します。FXのようなリスクの高い投資において、裁量取引だけを続けていては、最終的に絶対に負けます。

相場で生き残るためには自分の欲望は抑えて、ルールに従って、機械的にトレードする部分が必要です。

そのためにも、トレードをする前に自分なりのルールを決めて、それに従って取引をする習慣をつけましょう。

もちろん、ルールは不変ではありません。

相場環境は日々変化するものです。取引を続ける中で、自分のルールを見直すのはむしろ当然のことだと思います。

ただ、一度取引に入ったら、少なくともその取引を決済するまでは、一旦決めたルールに基づいて取引をしてください。

 

以下に、トレードルールの基本となる事柄を記します。

皆さんもこれを参考にして、自分なりのトレードルールをつくっていただきたいと思います。

 

1.リスク管理を徹底する

 

その人のリスク許容度によりますが、一回の取引で許容すべき損失は投資額の5%以内に抑えるべきです。

これを超えた時点での損切りをお勧めします。

なぜ5%以内かというと、それを超える損失が出てしまうと次の取引で回復するためにはかなりのリスクをとらなくてはいけなくなるからです。

それを嫌がって、損失が膨らめば膨らむほど、ズルズルと塩漬けにしてしまうのが人間の性です。

そのためにも、ポジションをとったときには、必ず利食いのリミットと損切りのストップの金額を設定するようにしましょう。

それによって、不測の相場変動時にも損失を限定することができます。

自分なりの利食い・損切りラインを設定してこれを徹底する。

これさえ守れれば、少なくとも市場からの退場は避けることができます。

 

2.一回トレードの利益を極大化する

 

相場で百戦百勝はありえません。

では、トータルで勝つためにはどうすればよいか。

それには一回のトレードで得る利益を一回のトレードでの損失よりも大きくすることです。

当たり前だと怒られるかもしれませんが、これが言うは易く行うは難しで、特に初心者の方は必ずといっていいほど早めに利益を確定し、逆に損した取引は塩漬けにしてしまうことがほとんどです。

 

プロのトレーダーの場合、最低でも利益を損失の2倍に設定するようです。

上手なトレーダーになるほど、その比率は高く設定すると言います。

我々一般投資家もできれば2倍、少なくとも1.8倍の利益を目標にリミットとストップを設定するようにしたいものです。

 

3.必ずストップは設定する

 

相場は生き物です。

世界中のいつどこでどんな事件が起きるかは誰にも予想できません。

しかも、相場は24時間ノンストップのため、自分が寝ている間に急騰・急落がないとは限りません。

そのためにも、仕掛けた時点で必ずロスカットのためのストップ注文を入れる習慣をつけるようにしましょう。

これは相場で生き残るための先人達の知恵です。

 

4.レバレッジのかけかたを考える

 

FXではレバレッジを自在に選択することができます。

レバ400で取引して、上手くいくと一日で20倍程度まで資産を増やすこともできます。

実際、私も一日で5万円の元本で120万円まで増やしたことがあります。

 

ただ、これは長続きしません。人間の欲望には際限がないので、さらに儲けようとして、結局大損をして、もとの木阿弥に戻ってしまいます。

しかもハイレバは一種の麻薬のようなもので、一旦高いレバレッジに慣れてしまうと、次から低いレバレッジに戻るのには相当の抵抗感があります。

 

現在、私の場合、レバレッジは最大50倍までに決めています。

10ピプス逆行すると投資額の5%となり損切りです。

 

これからFXを始められる方にはまずはレバ10倍以下で始めることをお勧めします。

 

5.重要指標時の仕掛けは厳禁

 

毎月第一金曜日の日本時間夜に発表される米国の雇用統計は、世界の経済指標の中で最も為替に影響を与える指標です。

これによって、平均100ピプス(1円)の相場変動があります。

しかも、雇用統計発表前後には通常1ピプスのドル円のスプレッドが、10~20ピプスにも広がります。

思っても見なかったレートでストップに引っかかってしまうことがあるため、非常に不利なレートで決済を余儀なくされます。

しかも、指標の数字がよいから必ずしもドル高になる訳ではなく、材料出尽くしで逆に下がることもあります。

予測不能で、なおかつレートも非常に不利になることから、私自身は指標の前後30分間はトレードをしません。

ポジションを持っている場合もそれまでに決済をしてしまいます。

 

6.休むも相場

 

負けトレードが続くと、損を取り返そうとしてムリをしがちです。

仕掛けるべきときではなくても仕掛けてしまったり、損切りすべき場面で、ズルズル引っぱってしまい大きな損をしたりすることが多くなります。

私の場合、1度負けたら、冷静になれるまで、中一日程度はトレードを控えるようにしています。

 

7.トレード記録をつける

 

そして、最後に一番大切なのは毎日トレードの記録をつけることです。

特に負けトレードがあった日には克明に、敗因とそのときの心理状況を書くことが大切です。

また、仕掛けたときにも仕掛けた金額・量と同時にその理由を書いてください。

これによって、その日の気分による裁量トレードを減らすことができます。

そして、トレード記録の効果を上げるための秘訣は、誰か決まった人に定期的に見てもらうことです。

他人の目を意識することで、独りよがりで他人に説明の付かないトレードが激減することはまちがいありません。

我々個人投資家には他人に対する報告義務がないため、無茶なトレードをしても誰からも咎められることはありませんが、それではいつまでたっても安定したトレード成果は期待できません。

できれば自分より投資歴の長い上級者の方を見つけて、その方にトレード記録をチェックしてもらえれば最高です。

 

 

 

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