10.なぜFXで負けるのか

 

冒頭にも書きましたが、FXに限らず投資で成功する人は全体の1割以下と言われています。

ある期間勝っている人も、最終的に勝者となれる人はごくごくわずかです。

その理由はただ一つ。人間の欲には際限がないからです。

 

世の中では『終わりよければすべてよし』と言われますが、投資の世界においては、極端な話、たとえ九十九連勝したとしても、『最後に負ければ、すべてが無に帰する』というのが真理です。

 

とくにレバレッジを効かせて投資効率を上げるFXにおいては、この言葉の持つ意味は大きいと思います。

どんなにFXの知識や経験が豊富な人でも、人間の欲望に負けた瞬間、そこに待っているのは敗者への道です。

 

この項では、筆者の経験と見聞に基づき、最低限これだけはやってはいけないという事柄を、私が重要と考える順番にご紹介いたします。

 

1.損切りができない

 

FXで負ける最大の原因はつきつめるとこれに尽きます。

逆に言えば、損切りさえできていれば、多少の失敗があっても、トータルで勝つことは難しくありません。

これから、FXを始める方は必ず・絶対に・何としても、、、、

自分が仕掛け時に決めたラインで損切りができる投資家になってください。

確かに、一旦損切りラインを超えた損が出ても、その後相場が反転してプラスで決済できるケースもあります。

ただ、損切りラインを超えて損が出た時点で、自分の当初の目論見は外れているわけです。

それが戻るのは結果オーライに過ぎません。

相場に勝つのは時の運。自分に克つのは自制心を鍛えれば常にできるようになります。

『投資に勝つことは、相場に勝つことではなく、自らに克つこと』だということを肝に銘じてください。

それができてはじめて安定した利益を上げられる投資家への第一歩を踏み出せるのです。

 

また、損切りは『言うは易く行なうは難し』で、いざ相場が逆行して損切りをしなくてはならない瞬間に損切り注文を発注するのはなかなか難しいものです。

必ず仕掛けた際に、ストップとリミットを設定するようにしてください。

ストップを動かしてよいのは、利益が出たときに利益を確定する方向に動かすときだけです。

それ以外は絶対に、絶対に、絶対に(いくら繰り返してもよいほどです)、ストップを動かしてはいけません。

 

2.レバレッジをかけすぎる

 

あまりに高いレバレッジ(100倍を超える)をかけるのは、一度の負けで資産の大部分を失ってしまう可能性が高いという意味で、とてもリスキーです。

もちろん、損切りをしっかり守れれば、短期間で大きく資産を増やせる可能性がありますので、筆者も全否定はしません。

ただ、一度ハイレバレッジで負けると、それを取り戻すためには、再びハイレバレッジで仕掛けなくてはならず、往々にして悪循環に陥りやすいということはご理解いただきたいと思います。

 

先にご紹介した5%損切りルールから逆算して、何ピプス逆行したら損切りするかをあらかじめ設定しておけば、過大なレバレッジをかけることは減らせるはずです。

例えば、レバレッジ100倍で5%ルールを適用するとスプレッド1の場合でも、仕掛け値からわずか4ピプス逆行しただけで損切りラインに引っかかってしまいます。

これではあまりに損切りが頻発してしまい、儲けを出すのは難しいと思います。

従って、私の現在の投資スタイルではレバ50が上限。通常はレバ10~20の範囲で取引をしています。

個人投資家の皆さんも、自分なりの損切りラインの設定とそれに見合ったレバレッジを選択する習慣をつけていただきたいと思います。

 

3.利益を早く確定しすぎる

 

これも以前書きましたが、人間の性として、儲かっているときには、少ない利益でも早めに確定してしまう傾向にあります。

少ない利益を積み重ねて、トータルで勝つためには勝率を上げるしかありません。

スプレッドの分マイナスからスタートして、なおかつ勝つか負けるかわからない新規の仕掛けで勝つ確率と、自分の予想通りにすでに利益が出ている取引で更に利益を伸ばすのとどちらが簡単か。

それは明らかに後者です。

為替相場では、一旦トレンドを形成すると一定期間継続する傾向があります。

その流れに乗るのが相場で勝つための鉄則です。

そのためには、ストップを設定するときと同様、仕掛け時にリミット注文を出しておくことです。

 

人間の性に打ち勝って、ぜひ皆さんも最終的な勝者になってください。

 

4.休むことができない

 

相場の神様は面白いもので、勝者にはさらに勝利をもたらし、敗者には更なる敗北を与えるものです。

負けた後には一旦相場のことは忘れて、少なくとも1日は休む。

プロの投資家は常に勝つことを求められているため、相場を休むことはできません。

ところが、我々一般投資家には時間という大きな武器があります。

いつまでにいくら儲けなさいというミッションは誰にも課せられていません。

この時間的な制約がないという、アマチュア投資家ならではのメリットを活かさない手はありません。

人間の性として、負けはできるだけ早く取り戻したいというのは当然のことですが、それに打ち勝ってこそ、真の勝者になれると思います。

 

5.テクニカルトレードに頼りすぎる

 

以前も述べたようにFXは株式投資等に比べてテクニカルトレードに忠実に動きます。

ところが、物事には必ず例外があります。

テクニカル分析が外れる可能性は常に存在します。

とくに重要指標の発表前後にはテクニカルトレードではありえないような値動きをすることが多々あります。

ですから、過去に成功したのと同じチャートが出現したからといって、それを過信して、自分のトレードルールを崩してはいけません。

私の場合、どんなに勝てる確率が高く思える取引でも、常に4割以上は負ける可能性があるということを念頭に置きながら、ポジションを取るようにしています。

また、常に予想と逆行した場合に備えて、ストップを入れておくことは言うまでもありません。

 

 

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